1万円万年筆あれこれ


またまた久しぶりの更新です・・・

最近、ホントに更新する暇なくて・・・(とは言いつつもTwitterにはよく出没しています)

最近、舶来品の万年筆が気になっていてですね。
サファリとかツイストとかああいうポップな感じのやつじゃなくて、スーベレーンとかマイスターシュテックとかがすごい気になるんです・・・

でもね・・・
とにかく高い!!

ホント、国産品とは比べ物になんないくらい高いんですよね・・・
スーベレーン M800の6万円なんていい方で、マイスターシュテックの149なんて定価10万ですよ??
エントリーモデルのロードバイクが1台買えますよ・・・



まあそんなこんなで、最近万年筆熱が再加熱してきたわけでございます。

そう言えばこちらでは万年筆の話はしてませんでしたねー。

結構本数はあるんですが、私が持っているのは、

・オート
 マジェスティック 赤、青
 プラウド 黒
 ジャズ 黒
 F-スピリット 黒
 ギザ 黒
オートは全部Fみたいです

・プラチナ
 #3776 センチュリー シャルトルブルー M
 プレピー 0.3(何故か5本もあります)
 リビエール

・パイロット
 カスタム74 黒 SFM

・セーラー
 プロフィット 黒 M

・ジンハオ
 159

・ダイソーブランド
 ロッソビアンコ(恐らくジンハオ製)
 万年筆(恐らくオート製)

本数にして大体・・・
20本に届くか届かないかって感じですね・・・
改めて数えると多すぎ・・・



軽く万年筆自己紹介をした所で笑
今回は表題のとおり、「1万円で始められる万年筆」について書いていきます。

まあいきなり舶来品で始める人ってそんなにいないと思うんです。
もちろん1万円台の場合ね
そりゃ5000円も出せばサファリとかも買えますけど、鉄ニブじゃ面白くないじゃないですか(偏見
やっぱり万年筆、といったら金ニブ!!な訳です。

え、金ニブの何がいいかって・・・?
そりゃぁ、金っていいじゃん!!
持ってると嬉しいし!!

・・・じゃなくて、、(それも一理あるんだけど)
書き心地が全然違うわけですよ。金と鉄では。

鉄っていうのは硬いわけですよ。強度のいるものには鉄とかステンレスをつかうでしょう?
逆に金は柔らかい。鉄とかじゃ金箔のように薄くするのは大変でしょうね・・・

それは万年筆でも同じです。
金の方が腰が柔らかいんです。
なぜ柔らかいほうがいいかっていうと、これは好みですが、力を入れずに書くことが出来るんです。

万年筆っちゅーのは非常に良く出来ている文具でして、自重で筆記が出来ちゃうんです。
手は添えるだけでいいんです。
その状態で書くだけなら鉄ニブでも出来るはできるんですが、金ならそこから濃淡表現ができるんですね。
濃淡表現っていうのはどういうところで光るかっていうと、日本字の「トメ・ハネ・ハライ」です。
あれはしなりがないと表現しきれませんねー。
こればっかりは筆と万年筆の特権ってやつです。



金ニブがいい、って言うことはお分かりいただけたでしょうかねー?

でも単に金といっても、純度っちゅーのがあってですね、、、
こういうのは女性の方が詳しいかも知れませんが、金でいう純度100%は「24金」っていいます。値が下がるほど純度は下がり、24に近づくほど純度は上がります。

ですがここでややこしい話。
実は高純度の金を作ることはさして難しいことではないんです。
わざと不純物というか、添加物を混ぜている場合があるんです。

先ほど、金は柔らかい、という話をしましたよね。
ここに問題があるんです。
24金は柔らかすぎるんです。
指輪などに使うと変形してしまいやすいのです。
なので他に銅やらなんやらいれて強度保ってるわけです。

万年筆では大体「14金」「18金」がよく使われていて、僅かながら「21金」なんてのもあります。
やっぱり値が上がるほど柔らかいのはそうですし、低いものより高いものの方がより濃い金色になります。低いものはちょっと白がかった感じになります。

1万円で買える万年筆は大体「14金」。
経験則的に国産だと3万円くらいから18金、舶来品は4~5万円くらいから18金が多いですかね。
なんで今回紹介させていただく万年筆はみんな14金です。一応ご参考までに。




長い前置きとなりましたが、いい加減本論に入りましょう笑

国産万年筆の大手メーカーと言えば3社あります。
 ①パイロット
 ②セーラー
 ③プラチナ
です。

各社、
 ・カスタム74
 ・プロフィット、プロムナード
 ・#3776 センチュリー
というペンがラインナップされており、どれも「エントリーモデル」という扱いのようです。


まず、カスタム74。


んー、いきなり私見ですが、大っ嫌いです
クリップは好きなんです。
こういうクリップは見た目だけでなくて、使いやすいし、いいんです。
ただ他がひどい。

まず見た目のバランスが悪すぎます。
キャップと本体の段差がデカすぎてマジでダサい。
もうちょっと短い万年筆なら許されますが、これは許すまじ。
これはひどいです。

ニブも嫌いです。
確かに引っ掛かりがなくて書きやすいですが、さすが「個体差ゼロのパイロット」という所でしょうか、遊び心ゼロです。つまんない。

またキャップをお尻にさして書こうとすると、長い本体も相まって強い高重心になる上、キャップの位置がこれまた微妙なところに来るので、すごい気になって仕方が無い。

コンバーターもすぐ外れるし、ろくなもんじゃないです。

クセがないという点ではこれから始める方にはオススメですが、今後飽きる可能性考えると絶対オススメしません。



次はプロフィットです。


はい、もう言っちゃいましょう。
こいつがオススメです。

私自身はあんまり使ってない(運悪く外れ引いたって言うのもありますがね)んですが、他人にはこれをオススメしたい。

まずカスタムがいきなりぶっ叩かれた見た目ですが、こちらは大変いいです。
バランス型という、両端が尖ったデザインも好印象ですね。
ちょっとクリップは平凡な感じがしますが、他がダメダメだったカスタムに比べれば1億倍マシです。

こっちのニブは個体差があるそうですが、「人が作ってる感」あって非常に好きです。
カスタムのあれとは大違い。
またニブの模様もカッコイイです。
どのメーカーの模様見てもセーラーの模様はカッコイイと思うんじゃないでしょうか。
それくらいカッコイイです。
画像は後ほど。

プロフィットという名前からも分かる通り、フィット感あります。
3本の中で最も短く、Amazon(不良品引いた一番の原因)で買って届いた時には腰抜けしましたが、見た目にそぐわずというか、期待以上にバランスがいいんです。
軸の太さも持ちやすい太さですね。

ハズレじゃなければもっと使ってます、このペン。
ホント、勿体ないことしました・・・



最後は#3776 センチュリーです。


実をいうと、これが一番気に入っています。
一番欲しかった1本でしたからね。。

ですが、人にはオススメしません。
私が気に入っている理由も含めながらそれは説明します。

まず、この軸色が大好きです。
深みのある透明感というのがなんとも絶妙で、見とれてしまいます。
金トリムとの相性もばっちしです。

ニブはかなり大きく、お得感があります。
ニブの形は平凡ですし、機械成形してるだろっていうのは分かるんですが、これは可愛い。ハート穴がホントにハートなんです。
ハート穴だけにハート撃ち抜かれました。
これは好印象です。それに#3776という刻印もなかなかいい味出してます。
唯一、プラチナのメーカーロゴは頂けないですがね^^;

書き味はよく「がりがりしてる」といわれますが、Mを使っている限りではそんな感じはしませんね。
聞いたところによると時々マイナーチェンジをしているそうで、時代の波に沿った変化を遂げているそうです。
もしかしたら私のとは微妙に違うのかも知れませんね。
また先述の大型ニブが一役買っていて、安定感がほか2本よりも高いです。

続いて、持ち心地です。
これが賛否両論なんで人に勧めたくないんですよ・・・


キャップネジの下、段差あるの分かりますかね?
左に置いたのはカスタムですが、こっちは無いですよね?
この段差が結構指に引っかかるんです。
私はむしろ引っ掛かりがあるおかげで助かっているのですが、逆に邪魔っこいと思う方もそれなりの数いらっしゃるようです。
私はこういうのがないと持ってる感じがしなくて嫌なんですがね・・・
人間って難しいですね^^;


何回か「ニブ、ニブ」って話したと思うので、ニブのアップです。




やっぱりセンチュリーのはでかくてお得感ありますよね。
ハート型のハート穴も見えますね。
あとプロフィットの刻印も見えるかな?
こんな感じです。
あと写真じゃわかりずらいんですが、プロフィットは濃い金ですね。
18金だか二十ウン金のメッキをしてるようですね。
こだわりが凄いです。


まあ、そういう訳で、プロフィット、オススメです。

もちろん、カスタム、センチュリーも試すに越したことはありませんので、お時間が許せば是非実際に触れてみてください。

この記事はまあ、迷ってる人の一押しになればいいかなって感じです。



ここまで読んでいただき、ありがとうごさまいました。
今度から更新するようにします・・・笑

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